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[過去編] 第4話:オカマっていうな!オカマに失礼だろ!!

はい!どうも、ミニマム武蔵です(=゚ω゚)ノ

前回、20歳になったら自分の意思で治療できることを書いたのですが、これは親の承諾を得ずにという意味で、当時の情報です。現在は、親の承諾があり、医師の許可があれば未成年でもホルモン治療を受けることができます。
賛否両論だとは思いますが、学生時代に悩んでいた私にとっては少しうらやましいですね。



さて毎度のことながら、前回のおさらい!

「高校を卒業したら家から出ていこう!」
と、決め

家から出る→自由になる→情報を集める→金を稼ぐ→治療する
という、ざっくりした計画を立てたミニマム武蔵。

両親に県外に出たいことを伝え、見事スポーツ推薦で県外の短大へと進学する。


周りに自分のことを知っている人がいない。

家族の繋がりのある近所の目を気にしなくていい。

自分の好きな服を着ても何も言われない。



こんなにも世界は生きて生きやすいのか。

今までの息苦しさはなんだったのか。

もう何も怖くない!
気がする...
マミりません(笑)

そう実感する日々。


しかし、短大→就職しても女性という呪縛からは解き放たれない


そんなミニマム武蔵の社会人編スタート!

-治療の第一歩まで-

私が取った資格は少々特殊職向きだったため、2月末~3月末と短期間ギリギリでの就職活動が始まりました。
そして特殊職が故にカミングアウトせず、女性職員として採用されました。

というのは建前で、私にカミングアウトする勇気がなかっただけです(´・_・`)
自分の生き方を通すか、安定して金を稼げるか...その2択で私は後者を取ったのです。
理想じゃ飯は食えないし、手術代も稼げない。
悔しさはありましたが、これがその時の現実でした。


唯一の救いは、その職場でもボーイッシュな女性職員という枠で扱ってもらえたことです。
その時はスポーツを続けていたこともあり、ボーイッシュでもそれほど女性らしくの押し付けはありませんでした。

しかし、子どもと関わる職種だったため、保護者の方と面談する時などは、女性らしくしろという無言の圧力が年配の女性職員から発せられていました。
気づかないふりをしてやり過ごしましたが(笑)


女性らしくない私に対して、子どもたちからは
「オカマかよ~」
などと言われていました。


「まず、オカマじゃない言うならオナベだし。
だとしても、言ってしまったら女性職員として働けなくなる。
しかし、ここでオカマをバカにされたままだと、
間違ったことを肯定することになる。
かといって、この空気を壊すわけにもいかない...」



とっさに出たのは
「オカマって言うな!オカマに失礼だろ!!」


オカマだってオナベだって一生懸命生きているんです。
もっと言いたかったですが、これが精いっぱいでした。



そんな日々を過ごしていた中、同期で年上の男性職員と私が付き合っているんじゃないかという噂が流れました。
もちろんそんな事実はありません。
私の恋愛対象は女性なのですから(笑)
その人をNさんとしておきます。
恋愛ネタみんな好きですよねー。
すぐに私の耳にも入ってきました。


T先輩「Nくんと付き合ってるって噂流れてるけどほんと?」
私「なんですかそれ?めっちゃ面白い。Tさん、それ信じてます?(笑)」
T先輩「いや、ないと思う(笑)でも、仲いいのは知ってるから別の何かあるんじゃないかと思ってさ」



T先輩と夜勤が被った日、2人きりの時にそう聞かれました。
Nさんとは確かに、男友達と同じ感覚で接していたため、周りから見たら付き合ってると思われても不思議ではなかったと思います。
そして勘のいいT先輩。
T先輩にも同類めいたものを感じていた私は、自分でも驚くほどあっさりとカミングアウトしました。


私「付き合うとか、ありえないです。」
T先輩「なんで?」
私「私、自分のこと男と思ってますもん。いわゆる性同一性障害ってやつです。」
T先輩「あー、なるほどね。そりゃ付き合うとかありえないわ(笑)でも、Nくん武蔵のこと意識してると思うからどうにかしたほうがいいよ。」



...と、職場での初カミングアウトは拍子抜けするぐらい簡単に終わりました。
T先輩、順応性高すぎかよ!!(笑)

後日、話題のNさんにもカミングアウトすると

Nさん「お前、今まで出会った女の中で一番気が合って楽だと思ってたけど、そういうことか!お前男なんやな。」

と、こちらもすんなり終了。
今までカミングアウトを渋ってきたのがアホらしくなるくらいでした。

その2人は、仕事上私が必要である時、少人数にカミングアウトするまで内密にして、なおかつ隠しきれない男っぽさをフォローしてくれていました。
その後もお世話になりっぱなしで、遠く離れた今でも親交があります。


そして、働いて金銭的に余裕が出てきた頃。
カミングアウトしたならもういいだろうと吹っ切れた私は、GID取扱いのある精神科の扉を叩きました。
自分で稼いだ金で、治療を始める第一歩。
GID診断書を取るカウンセリングのスタートは、6月なのにやけにいい天気だったことを覚えています。



はい。治療の第一歩まで編、いかがでしたか?


カミングアウトをさらっと受け入れる先輩。

「お前、男なんやな」
あっさり納得するNさん。

どうやら私は周りの人たちに恵まれたようです。


さて、次回の過去編は...

カウンセリングに通い始めるミニマム武蔵。
時間のかかる診療。
焦り。
苛立ち。
孤独感。
そして、初めて出会う同類たち。

第5話:画面の中で会った、ような…

次回をお楽しみに!

[過去編] 第3話:もう何も怖くない気がする

前回のおさらい!

自分自身の性別に対する違和感、そして気になるあの子は女の子。

そして突き刺さるのは「思春期には異性を好きになる」という、教科書の一文。

「自分を女だと思うことにする。だけど自分はそ(女)の子が気になる。
あれ?異性を好きにならないとおかしいよな?でも自分は男だ。
それはおかしい。自分は女として生まれている。」
なら...→最初に戻る

と、思考の無限ループに陥ってしまうミニマム武蔵。

そんな時、ネットで知った『オナベ』『FtM』という言葉。

調べるうちに20歳になれば自分の自由に生きることができるのでは?
と、子どもながらに希望を抱く。


「自分とはいったい何者なのか?」
「どうやって生きていけばいいのか?」



そんな疑問を携えたミニマム武蔵の
中学生後半から社会人になるまで編↓

-15~20歳まで-

中2の夏
「20歳になれば自分の意思で治療することができる」
と、いう知識を手に入れた私は、今までより一層、普通を装うことに力を入れました。
※ここでいう治療とはホルモン注射や性別適合手術のことを指しています。



それと同時に将来について考えるようになりました。

周囲の人間がくだらない話題で盛り上がっている時も
授業を受けている時も
恋の話に合わせて愛想笑いをしている時も
ひっそりと、将来について計画を練っていました。

しばらくして、出した結論としては「高校を卒業したら家から出ていこう」
というものでした。


家から出る→自由になる→情報を集める→金を稼ぐ→治療する
という、ざっくりした計画を立てたのです。



現実的に考えて
「高校には部活関連で進学。大学か専門学校へと進学、または就職するとなった時に遠くに行こう」
そう考え、そこからは当時所属していた部活に必死に取り組むようになりました。
スポーツに打ち込んでいる時は、あまり自分のことを考えずにすみ楽でした。

それが幸いしたのか、それなりの実力がついた私はそのスポーツの部活がある公立校へと進学しました。

高校時代は部活に没頭し、自分のことを出来るだけ考えないようにして、時間が過ぎるのを待ちました。
専門学校かスポーツ推薦で家から離れたところに行こうと企んでいた私は、進路選択時にはじめて両親に県外に出たいと伝えます。
スポーツ推薦の枠が来ていることを伝えると、両親は渋々ながらもOKを出してくれました。


父親が
「やりたいことならやってこい。金ならなんとかする」
そう言って送り出してくれたことに対しては、今も感謝しています。


そうして県外の短大への進学が決まりました。

そこから、息苦しさが少し減りました。


周りに自分のことを知っている人がいない。

家族の繋がりのある近所の目を気にしなくていい。

自分の好きな服を着ても何も言われない。



こんなにも世界は生きて生きやすいのか。

今までの息苦しさはなんだったのか。


もう何も怖くない(マミりません(笑))

そう実感する日々でした。


部活、勉強に実習と、しんどかったですが、この2年間耐えると自由に生きていけると思うと胸が躍りました。
女子寮というのもしんどかったですが、個室だったのでなんとかなりました。
※OC時にちゃっかりチェック済み(笑)



そんな短大を無事卒業し、進学した県で女性として就職しました。

はい。
まだ女性という呪縛からは逃れられませんでした。

そこのクソ田舎は「え?性同一性障害?何それ、おいしいの?」状態だったため、男性としての就職は諦めました。
早く稼いでやめてやろうと決意しました。


これで、ようやく20歳です。


はい。どうも、ミニマム武蔵です(=゚ω゚)ノ
こんな長々とした文章を読んでいただきありがとうございます。

20歳まで編はこんな感じです。
お前はどんな思考回路してんねん!って感じのところもあると思いますが、当時の考えなのでご容赦ください。


あ、ちなみにこの短大時代に人生初彼女できてました(笑)
こんな人間でも意外となんとかなるもんですね(=∀=)
この話は興味がある方がいたら再度...って感じで(笑)


さ~て、次回の過去編は~

女性として就職したミニマム武蔵。
立ちはだかるのは女性らしくの強要。
突き刺さるのは無邪気の刃。
予想していなかった職場の人へのカミングアウト。
そして治療に向けての第一歩を踏み出す。

第4話:オカマって言うな!オカマに失礼だろ!!

次回、お楽しみに!

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[過去編] 第2話:思春期、襲来

どうも、ミニマム武蔵です。
前回に続き、過去編を書いていこうと思います。


-思春期-
はい。GIDには辛い時期です。
この一言ですね。

前回、少し書いたように、小学校高学年から肉体的にも精神的にも社会的にも、男女差が出てきて現実を突き付けられました。
周りからおかしく思われないようにしようと決心し、一応女子だと自分に言い聞かせました。
しかし、中学入学後、自分は隠れて生きていかなくてはならないと思った決定的な出来事がありました。

それは、保健体育の授業です。

現実を見るのが嫌で嫌で仕方なかった時期に、突き付けられたのは「思春期には異性を好きになる」という、教科書の一文。

当時の私には気になっている子がいました。
そうです、その子は女の子でした。



「自分を女だと思うことにする。だけど自分はそ(女)の子が気になる。
あれ?異性を好きにならないとおかしいよな?でも自分は男だ。
それはおかしい。自分は女として生まれている。」
なら...→最初に戻る



と、思考の無限ループに陥ったわけですね。

皮肉にも考えれば考えるほど深みにはまり、その子への恋心に気がついたのです。
ですが、当時の私は『普通(一般的)でいること』に執着しており、その気持ちをなかったことにしました。
幸いにも、普通を装うのは割と上手い人間だったようで、高校卒業まで人を好きになると、それを押し殺すという作業を続けました。
そして、女子を装うにも限界があり、自分の中の落としどころとして、見た目としては行き過ぎたボーイッシュ女子というくくりで乗り越えました。
今思うと、よく乗り切ったなぁ...と思います(笑)


そんな私が、自分と同じような人たちがいると知ったのは中2の夏でした。
夏休みにインターネットを使うようになり、そこで疑問に思っていたことを片っ端から調べていたことがきっかけでした。



自分はネットに書いてある『オナベ』『FtM』『虎男(←当時使われていました)』
などと、呼ばれる人たちの部類ではないかということを知ると、少し気持ちが楽になりました。


「自分はいったい何者なんだろう?」
という疑問の一部が埋まったような気がしました。
孤独ではないと知ることができたからだと思います。


それからはより一層、自分を隠すようになりました。
当時は「20歳になれば大人!そこからだったら自由に生きることができる!」
という謎の理論が自分の中で完成していたんですね(笑)
↑こう考えていたことが、子どもだったなとと思います(-∀-)
そこからは、幸いにも周りの友人たちに恵まれていたため、ボーイッシュ女子を隠れ蓑に中学、高校は部活と勉強とオタ活の青春を送りました(笑)


そんなこんなな青春時代でした。
たぶん気持ちを隠すのはGIDあるあるなんでしょうね。


さて...次回は

20歳の自分に希望を抱くミニマム武蔵。
迫る現実とそれに対する答え。
はたして希望はあるのか?!

次回、第3話:もう何も怖くない気がする

ミニマム武蔵が社会人になるまで編!
お楽しみに(笑)

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[過去編] 第1話:幼少期、病んでた件

こんばんは!ミニマム武蔵です。
今日は比較的涼しく、みなさん過ごしやすかったのではないでしょうか?


さて、何から書こうか迷ったので、とりあえず過去編を書いてみようと思います(゚∀゚)
ここでの話は私個人の場合ですので、人により個人差があります。
※SRS編はある程度まとめてからに更新しますので、しばしお待ちを...。


-幼少期-
おぼろげな記憶があるのが5歳ぐらいからのため、それまでは聞いた話となりますが、私はGIDと診断を受ける典型的なタイプの幼少期を過ごしたようです。





・髪を短くしたがる
・女子向きの服を嫌がり、男子向きの服を着たがる
・ウルト○マン、戦隊もの、○面ライダーなどの比較的、男子が好むものに興味がある
・男子の友だちばかりと遊ぶ

…などなどFtMの幼少期代表例オンパレードといっても過言ではないでしょう(笑)



そんな私でも、小学校低学年までは周りから特に何も言われず、私自身も気にしていなかったので割とのびのび過ごしていました(笑)
が、現実とは残酷なもので、高学年になるにつれ男女差が出てくることを授業で学び、また同級生の体の変化を目の当たりにすると、自分は周りの言う『普通』や『一般的』ではないのでは?『自分はおかしい』のでは?ということを考え始めました。

そうです。病み期到来です(笑)



自分は周りと違う=人間としておかしい
=人間ではないと生きていけない→隠さなければならない


と、いう思考に陥ってしまったんですね...当時は。

私は今だから笑いごとですみますが、現在進行形で悩んでいる人たちにとっては目を背けたくなる問題だと思います。
特に子ども達にとっては絶望に近いです。幼少期の私がまさにそれでした。



どうして私が乗り越えられたのか?
それは様々な人との出会いがあったからです。

次は、私がそんな人になる番だと思っています。


偶然このページにたどり着いた当事者の方、そしてその周りの方々
悩んでいる方はメールでもメッセージでもいいので、気軽に連絡をください。
私にできる範囲ですが、話を聞きます。一緒に考えます。




過去編は真面目な内容が続きそうです(笑)
暗い話が苦手な方は、気持ち的に過去編は読みづらいかもしれません。



誰にも言えない悩みを抱えたまま成長するミニマム武蔵。
直面するのは男女差という名の現実。
初恋が実らないのはみんな一緒?!

次回、第2話:思春期、襲来

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