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[過去編] 第7話:ジシンの喪失

前回のおさらい!


両親にカミングアウトしたミニマム武蔵。

パニック状態になる両親。
唯一の理解者は実の姉1人。


誰が悪いでもなく、こういう風に生まれたのだということを伝えるには遅すぎた。
そして、20年の際月は埋められない溝を生んでいた。



一旦、家族から距離を置くことに決めるミニマム武蔵。



「理解しようとはできるけど、まだ納得はできない」
「治療もできるならしてほしくない」
両親にそう言われ、

答えとは、得られるモノではなく突き付けられるモノだと知る。



そして時は診断書取得後(2016年11月)に戻る。


まず、診断書についてお話ししましょう。


診断書を取得すると何が変わるかと言いますと、

・正式にホルモン注射を始めることができる
・公的手続きで使える
・SRSや戸籍変更の時に必要


など...といった感じです。

まぁ、ぶっちゃけて言うと診断書なくてもホルモン注射できるし、その後に診断書もらう人も中にはいます。

ですが、日本のガイドライン的には
カウンセリング→診断書→ホルモン注射→SRS→戸籍変更
という順序になっています。


自分の体が嫌で、1秒でも早くホルモン注射を始めたいという気持ちは痛いほどわかりますが、私個人としてはガイドラインに沿った治療を強くおススメします。


ホルモン注射を始めると、一生打ち続けなければなりません。
打ち続けるだけで体に負担がかかります。
元々体に必要ないものを入れるため、それなりの負荷はかかるのが当たり前です。
そして、その効果は個人によって大きく異なり、必ずしも自身の思い通りの効果が出るとは限りません。
また、金銭的に苦しくなり、ホルモン注射を打ち続けることができなくなると思わぬところで体調に影響が出ることもあります。

↑上記の例だけでなく、様々な弊害があります。
それでもホルモン注射を受けるのか?
受けずに生きていく選択肢もあります。
そういったことを考える期間としてカウンセリングは必要だと私は思います。



と、診断書についてはさておき...


診断がおりてからの私は悩みました。
今の職場は女性職員として働いていること
両親は治療に反対しているということ
についてです。


私は一刻も早くホルモン注射を受けたい。
しかし、女性職員として働いているため男性化していくならば今の職場にはいられない。
そして、両親はできるなら治療をしてほしくないと、いくら話し合ったところで平行線を辿るばかりでした。



診断書も手に入れ、ようやく念願の治療が開始できると思ったのにできない。
正直、私は焦っていました。


こんな中途半端な状態の私は、一体何なんだろう?
治療できないなら今まで生きてきた意味は?



自分の周りの人間は、仕事に恋に趣味などなど楽しそうな日々を送っている。
なのに自分は中途半端な人間。
GIDはいないものとして扱われている社会。
そもそも人間としてすら認められていないのでは?
これが自分自身だとすら言えない。
手術を受けるために遊ぶのを我慢してお金だって貯めたのに...


私は、何のために生きているのだろう?



同じことが頭の中をグルグル回り、表面を取り繕う日々。

嫌気がさした私は、今年度で仕事を辞め、ホルモン注射をして両親には事後報告することに決めました。


決心した私は、年末の管理職との面談で辞めることを伝え、翌年1月ホルモン注射を開始しました。
強行突破です。

その後、両親に事後報告。

「そう...わかった」

電話口にそう言った母の声は肯定とも否定とも取れないものでした。


こうして私は女性職員として務め終わり、ホルモン注射も始められ、重荷から少し解放されました。
そして両親からの希望もあり帰郷。
舞台は地元へと移ります。

はい。
という感じの
第7話:ジシンの喪失
でした。

ネタばらししますと
自信と自身が掛かってます(笑)
しょーもねーとか言わないでください(ノω`*)ノ




次回予告

久々の地元での生活。
同級生との再会。
変化の兆し。
新しい職場での挑戦。
トライ&エラー。

第8話:偽りか?装いか?

次回をお楽しみに!
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