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[過去編] 第5話:画面の中で会った、ような...

前回のおさらい!

ゴリゴリボーイッシュ女性職員として働き始めたミニマム武蔵。

何も知らない子どもたちからは
「オカマかよ~」
と声が上がる。

とっさに出たのは
「オカマって言うな!オカマに失礼だろ!!」
という暴論。

職場での少数へとカミングアウトを終えたミニマム武蔵は、治療を目標に精神科通院を始める。

そんな時、出会った人たちがいた。


カウンセリング編↓スタート!

-通院&出会い-
社会人1年目の6月、私はついに治療に向けて精神科への通院を始めました。

日本の性同一性障害ガイドラインでは
1年~1年半のカウンセリングに通い、2人以上の医師が認めた場合、性同一性障害の診断が下りるとされています。
※↑私が通院を開始した時の説明です。

私は住んでいた所から原付で40分ほどのところにある大学病院に通い始めました。
性同一性障害の取り扱いがあるとHPに書いてある病院なら大体どこでも大丈夫だと思います。


初のカウンセリングの時
担当医に
「1ヶ月に1回のカウンセリングを約1年。
それから診断書が出て、ホルモン注射ができるようになる。
長い道のりだし、それでも自分の思い描く通りにはならないかもしれない。
それでもやる?」

と、聞かれました。

私の返事は一つしかありませんでした。

「はい。思い描いた通りにならなくても、治療があるということを希望に生きてきました。」

担当医は
「強く言ってごめんね。
後悔するようなことになって欲しくないから意思の確認として聞いたけど、そうやって言うんならしんどかったんだね。」



そう言われて、この人ならちゃんと話ができそうだと思いました。


そこから

・自分の昔のこと
・何が生き辛いことなのか
・家族や友達との関係
・知的検査
・心理検査
・血液検査
など様々な話をして、検査を受けました。


そうやってカウンセリングに通う間も、女性として日々生きていくことが辛かったです。


女性として生活しなければならない。
女性として仕事をしなければならない。
女性としての機能が、嫌でも女性だということを自覚させてくる。

だけど、自分は男だと思う。
できるならば、男として生きて、男として死んでいきたい。



でも、今は?


中途半端な状態で、自分はいったい何なのか?
早く治療を始めたい。
もう勝手にホルモン注射をはじめてしまおうか?
だけど筋は通したい。
なら、診断書が出て両親にも言ってからにしないと...。


いろんなことが頭の中に浮かんでは消えていく。

そんな日々が続き、考えすぎて寝れない夜もありました。



ある時、FtMの掲示板があることを知りました。

実際に自分と同じような人たちと会ったことのない私は、恐る恐る今いる場所の近くで会える人を探してみました。
見事にヒット!
人生で初めて同類と呼べる人と会いました。
今考えると、素性の知れない人と会うというのは危険だというのに、ようやったなと思います(笑)
※ネットで知り合った人と会うことは、危ないことなので推奨はしません。

幸いにもその人は年の近いFtMで仲良くなれました。
その人の友達とも会い、5人ぐらいとご飯を食べに行って話をするようになりました。

診断書なしでのホルモン注射や、改名、男として紛れ込む方法など
様々な裏情報を聞いたりしました。


自分と同じように同じようなことで悩んでいる人がいる。
ということを知っただけで、少し孤独感が和らぎました。


職場のNさん存在も大きかったです。
自分のことを知っていて、唯一男として扱ってくれている男。

そんな人たちがいるおかげで、カウンセリングに通い続けられました。



そして時は流れ、2017年の11月。
待ちに待った、診断が下りました。



私が幼いころからずっと悩んでいた違和感。
それに名前が付けられたことに、ほっとしたのを覚えています。
今まで自分でもわけが分からなかった気持ちに対して、分かるようになるかもしれない。
それだけで少し辛さが減った気がしました。
ようやく次に進めると、更なる希望が持てました。
自由になれると胸が躍りました。

きっと、GIDの方々は診断が下りた時、それぞれ様々な反応をするのだと思います。



だからと言って、そんな簡単に私の世界は変わりませんでした。

【次回予告】
診断が下りたことで、更なる希望を得たミニマム武蔵。
自身と向き合い、現実とも向き合う。
しかし、世界はそう簡単には変わらない。
他人は変えられない。
選択権はあるが、選択肢は少ない。
ミニマム武蔵の答えとは?

次回、[過去編] 第6話:突き付けられるモノ
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